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West Side Soul

ブルース / シカゴ・エレクトリック・ブルース · 1967

West Side Soul

Magic Sam

この一枚を聴く理由

高く張る声と短いギターの応答が、同じ緊張を受け渡しながら旋律を動かす。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

「That’s All I Need」では、なめらかに進む歌の終わりが急に鋭く立ち上がる。ギターはその隣から短い言葉を返すように響く。マジック・サムの《West Side Soul》は、歌手としての魅力とギタリストとしての魅力を別々に選びにくい。声が残した緊張が、弦の音へそのまま渡っていくからだ。

シカゴ西部のブルースを伝えるこのスタジオ作品を、Delmarkは1967年の資料として紹介している。マイティ・ジョー・ヤングのギター、ストックホルム・スリムのピアノが加わり、レーベルはベースとドラムに複数の奏者を記している。サムだけの技巧を追うより、歌を支える動きや次の応答のために残された隙間へ耳を向けたい。主役の強さは、その周囲の働きと一緒に聴くといっそうよく分かる。

語尾が作る動き

高い声は、ただ音量を増すためにあるのではない。一つの音を保つ長さや、句末を切り上げる仕方が旋律を動かす。その間にギターが入ると、話し手が変わっても文の勢いが途切れないように感じられる。柔らかい旋律と鋭い音の縁は、対立せず同じ曲の中にある。最初は声だけを追い、次には声が止まった瞬間を追ってみよう。歌と演奏が別々の見せ場ではなく、互いの続きを作っている様子が伝わる。

遅さにもある張り

「I Feel So Good - I Wanna Boogie」の活発な動きと「My Love Will Never Die」のゆっくりした呼吸を比べたい。速い曲だけに力があり、遅い曲は休憩だと決める必要はない。次の音を待つ時間が長いほど、その到着が強く感じられることもある。後半のインストゥルメンタル「Lookin’ Good」では、歌詞がなくても短い身振りが会話のように続く。その次の遅い曲まで通して聴くと、テンポだけで説明できない重さの変化が見えてくる。

原盤の終わりを知る

元のLPは十一曲で、「Mama, Mama - Talk to Your Daughter」が最後に置かれる。リンク先の十二曲版は「I Don’t Want No Woman」の別テイクを追加しているので、同じ題名の再登場を原盤の構成と混同しないようにしたい。今聴く面白さは、名盤という評価を確認すること以上に、小さな応答の密度を感じるところにある。目立つフレーズの下で何が続いているかを聴けば、バンドの推進力が少しずつ姿を現す。曲が終わっても身体に動きが残る理由を、ギター一本の力だけに還元しなくてよい。

曲からたどるアルバム

歌からギターへ移る瞬間と、その下で続く伴奏を追い、速い曲と遅い曲の張りを比べよう。

  1. That's All I Need

    ギターの見せ場を待つ前に、歌の文が始まり終わる形を追ってみたい。なめらかに続く旋律でも、語尾には鋭い輪郭が残る。声の切れ目で伴奏がどう動き続けるかを聴くと、休符が単なる空白ではないことも分かる。冒頭に置かれたこの曲は、歌いやすい旋律と切迫した応答の釣り合いを示す。アルバムにはサムとマイティ・ジョー・ヤングの二人のギターが記載されるが、すべての音を特定の奏者へ結び付ける必要はない。前に出る音と後ろを支える音の役割をまず聴こう。次の「I Need You So Bad」まで続けると、最初の曲の軽やかさがさらによく分かる。

    参考資料 · Delmark 615: personnel and original 1967 stereo mix provenance
  2. Lookin' Good

    歌詞がなくても、短いギターの動きには話し方がある。音がどれだけ速く並ぶかだけでなく、一つの句がどこで止まるかに耳を向けよう。原盤では九曲目に置かれ、続く「My Love Will Never Die」との速度差も聴きどころになる。足で一定の拍を取りながら、ギターの強調がその上のどこに現れるかを感じてみたい。技巧の速さを測る試験にする必要はなく、繰り返す動きの中で少しずつ変わる力加減を楽しめばよい。人の集まる部屋を想像させる活気があっても、これはスタジオ・アルバムの収録曲である。聴こえる熱気と実際の録音場所は分けて考えたい。

    参考資料 · Amoeba: DD-615 twelve tracks, final alternate take identified

次に聴く一枚

Buddy GuyのA Man and the Bluesと、歌の合間に置かれるギターの応答を比べたい。

A Man and the Blues ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。