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Hildegard von Bingen: O Jerusalem(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:オー・エルサレム)

クラシック / 中世とルネサンス · 1997

Hildegard von Bingen: O Jerusalem(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:オー・エルサレム)

セクエンツィア

힐데가르트 폰 빙엔: 오 예루살렘 · Sequentia

この一枚を聴く理由

サビを待つ代わりに、一息の長さを追ってみる。伸びる旋律と、その周囲に残る空間が、音楽を聴く速さを少し変えてくれる。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

「O Jerusalem」を聴きながら、旋律の上がり下がりを手で小さく描いてみる。拍を数えるより、そのほうが入りやすい音楽かもしれない。一つの音節にいくつもの音が続くので、言葉を読む速さと、歌を受け止める速さが違ってくる。静かだと思った曲の中でも、耳は次の曲がり角を待っている。セクエンツィアのこの録音では、遠い時代の音楽を眺めるだけでなく、一つの息が終わるまで付き合う楽しさを見つけたい。知っているサビが戻るのを待つこととは別の、しかし身近な聴き方である。

ヒルデガルトの12世紀の音楽と、現代の演奏家が作った音盤は分けて考えよう。団体の記録では1995年10月録音、1997年発売。Appleの1985年という表示とは食い違うため、ここでは演奏団体の資料を採用した。O Jerusalemという単一作品を全編で演奏する盤ではなく、声楽曲と器楽曲を組み合わせたプログラムである。古い曲が今の耳へ届くまでには、選曲や順番、実際の響きを決める人がいる。その選択にも注意を向けると、歴史の資料というだけではない一枚の輪郭が見えてくる。

楽譜を開く前にできること

ラテン語や楽譜を先に学ぶ必要はない。旋律が上へ向かうところ、折り返すところ、同じ音節の中に長くとどまるところを追ってみる。説明の名前を探すより、一つの句を最後まで待つほうがわかりやすいこともある。歌が途切れた後、響きが消えるまで耳を残してみよう。休みが単なる空白ではなく、次の音を迎える時間に感じられるかもしれない。知識の量を確かめるためではなく、注意を向ける場所を一つ増やすための方法だ。

同じ色だけで続くわけではない

声に加え、鐘や楽器もこの録音の色を作っている。ただし、聴こえるものをそのまま中世の儀式の再現だと決めつける必要はない。これは研究と実演を経た現代の演奏である。器楽曲を挟んで再び声へ戻ったとき、自分の注意はどこへ向くだろう。言葉から離れる時間があることで、次の歌の長さや輪郭が違って感じられることもある。曲名を覚える前に、その小さな変化を頼りに順番をたどってみたい。

落ち着くためだけの音楽にしない

宗教音楽だから心が静まるはずだ、と構えなくてもよい。高く伸びる声が緊張を呼ぶ場合も、長い句が広がりを感じさせる場合もある。まず表題曲と後半の「O ignee spiritus」を聴き比べ、どちらで次の音を待ちたくなるか確かめてみよう。一時間以上の全曲を最初から聴き通す義務はない。気になる部分を見つけてから、その間の曲へ戻る聴き方でもよい。中世を理解し終える前に、目の前の声と過ごす時間を作れる。

曲からたどるアルバム

O JerusalemとO ignee spiritusの旋律の道筋を比べたい。短い試聴は一曲の長い呼吸を代表しないので、惹かれた曲は全体へ進んでみよう。

  1. O Jerusalem

    一つの音節がいくつもの音へ伸びる間、言葉を早く理解しようとする習慣を少し休ませたい。旋律の向きだけを追っても、待つ場所と着く場所が生まれる。セクエンツィアは、この盤をルペルツベルクの教会献堂に関わる音楽を中心とした構成だと説明する。現代の都市を描く題名と考えるより、共同体の宗教的な場という背景を知っておくとよい。ただし、中世の人と同じ感情になる必要はない。自分ならどこで息をつきたくなるか、実際の句はそこで終わるかを聴いてみる。冒頭を確認するだけで次へ進まず、一曲が収まるまで待てば、定期的なサビがなくても長い歌に付き合う手がかりができる。

    参考資料 · Sequentia: O Jerusalem recording details, October 1995 recording and 1997 release
  2. O ignee spiritus

    高い音だけでなく、そこへ向かう旋律の道を聴いてみる。上がって下りる線を、一つの文の形として受け止めるのである。ヒルデガルトの歌には修道院の宗教的な背景があり、現代のリラックス用音楽という説明だけでは出発点を捉えられない。しかし、その歴史を学び終えるまで反応を待つ必要もない。「O Jerusalem」と比べ、次の音が早く欲しくなるのはどこか、間が広く感じられるのはどこかを考えたい。正しい感情を答える問題ではなく、自分の耳が動く場所を探す方法だ。終わりの後に少し静けさを置くと、最初は穏やかに感じた音楽の中にも、いくつもの動きがあったことに気づける。

    参考資料 · Sequentia: Hildegard von Bingen Project, medieval context and modern recording series

次に聴く一枚

ヒリヤード・アンサンブルのマショー《Messe de Nostre Dame》へ。一つの旋律を追う聴き方から、複数の声部が動く音楽へ移ると、耳の向け方はどう変わるだろう。

Machaut: Messe de Nostre Dame ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。