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ヘンデル:水上の音楽/王宮の花火の音楽

クラシック / バロック · 1983/1984

ヘンデル:水上の音楽/王宮の花火の音楽

トレヴァー・ピノック/イングリッシュ・コンサート

헨델: 수상음악·왕궁의 불꽃놀이 · 트레버 피녹

この一枚を聴く理由

遠くまで響く華やかさと小さな踊りの足取りが、同じ演奏の中で入れ替わる。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

「La Paix」から「La Réjouissance」へ進むと、落ち着いた足取りが次の華やかな身振りを引き立てる。《王宮の花火の音楽》は、その明るい頂点のあとにも二つのメヌエットを残す。ピノックとイングリッシュ・コンサートのヘンデルは、大きな音の印象だけで終わらない。踊りの歩幅や、句と句の間の小さな休みまで含めて、祝祭の形を聴ける。

ヘンデルの二作品は、一つの行事のために書かれた連続曲ではない。《水上の音楽》は1717年のテムズ川での王室行事、《王宮の花火の音楽》は1749年の祝典に結び付く。ここで聴くのは当日の記録ではなく、ピノック指揮による後年の演奏である。前者は1983年4月、ロンドンのヘンリー・ウッド・ホール、後者は1984年8月、セント・ジョンズ・スミス・スクエアで録音された。リンク先は2009年の再編集盤だ。

この盤の曲順を知る

本盤の《水上の音楽》は十九トラック。ヘ長調の組曲の後に、ニ長調とト長調を合わせたまとまりが続く。他盤の楽章番号だけを頼りに探すと、位置がずれる場合がある。《王宮の花火の音楽》は序曲から二つのメヌエットまで六トラックに分かれる。長い導入と短い舞曲の比率も、全体の流れを決めている。有名な旋律だけを抜き出さず、その間の小品を通ることで、明るく広がる場所と静まる場所の関係が見えてくる。

別の作品から同じ耳で

《水上の音楽》へ戻ると、管楽器の伸びやかな旋律の下で、短い音が歩みを作っている。遠くまで届くような響きと、目の前で刻まれる拍を交互に聴いてみよう。ホーンパイプやメヌエットという名前を先に全部覚えなくても、身体の揺れ方が変わることは感じられる。音をすぐ切る場所と長く残す場所では、次の一歩の重みも違う。旋律を知っている曲ほど、伴奏は背景に退きやすい。二度目は支える音を中心に選び、目立つ旋律を少し遠くへ置くつもりで聴くと、全体の歩幅が変わって見える。

大きな行事と近い響き

二作品は別々の王室行事に結び付くが、この録音を現場の音の再現として受け取る必要はない。花火の炸裂を想像するだけでなく、実際に鳴っている楽器の句へ近づきたい。旋律が違う音色へ渡り、同じ拍が別の重みで戻る。それを聴くと、大勢の人へ向けた音楽にも小さな応答があると気づく。初めに聴いた「La Paix」と「La Réjouissance」の対比を思い出しながら、最後のメヌエットまで進もう。華やかさが終わった後にも続く足取りが、作品全体の大きさを改めて感じさせる。よく知る旋律だけを抜き出す時とは違う、演奏の呼吸に触れられる。

曲からたどるアルバム

長い旋律と短い拍を交互に追い、La PaixからLa Réjouissanceへ移る時の変化を聴こう。

  1. Water Music, HWV 349–350: Alla Hornpipe

    明るい旋律が戻るたびに、音楽が広い輪郭を確かめるように感じられる。その下で短い拍が次の句をどう押し出すかも聴いてみたい。リンク先ではニ/ト長調のまとまりの第二楽章、全体の十一曲目に当たる。他盤とは番号が異なる場合があるため、曲名と作品番号を一緒に確かめよう。まず旋律が戻る場所を見つけ、次には直前の休みや音の長さを追う。同じ形が常に同じ重みで聞こえるかを比べると、よく知る旋律にも小さな動きが現れる。祝祭の大きな景色を思い描きながら、一つの句が終わる瞬間にも耳を残すと、楽団の呼吸が近く感じられる。音の受け渡しも聴きたい。

    参考資料 · Apple Music: Pinnock / English Concert, twenty-five-track 2009 compilation
  2. Music for the Royal Fireworks, HWV 351: La Réjouissance

    「La Paix」の落ち着いた動きに続くと、短く明るい呼び声がいっそう明瞭になる。題名は歓喜を示すが、その表情は音の力強い始まりと終わりからも伝わる。作品では第四楽章、リンク先では二十三曲目。一度は高い旋律を、次には下の拍を追ってみよう。響きが続いているようでも、句の間の短い隙間が次の開始を新鮮にする。実際に花火が炸裂する音の再現と考える必要はなく、対象は1984年のロンドン録音である。この後にも二つのメヌエットが残るので、明るい頂点を作品全体の終わりと置き換えず、最後まで進みたい。頂点の後の重みの変化にも耳を向けよう。

    参考資料 · Apple Music: Pinnock / English Concert, twenty-five-track 2009 compilation

次に聴く一枚

同じ演奏者によるバッハの管弦楽組曲と、舞曲のつなぎ方を比べたい。

Bach: Orchestral Suites ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。