クラシック / ロマン派 · 1965–67
ショパン:夜想曲集(全19曲)
アルトゥール・ルービンシュタイン
쇼팽: 녹턴집 (19곡) · 아르투르 루빈스타인
この一枚を聴く理由
装飾による変化と劇的な拡大が、同じ夜想曲という名前の中で異なる形を取る。
音楽と一緒に読む
収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
ショパンの夜想曲をすべて静かな背景音楽と考えると、作品48の1の大きな変化を説明しにくい。逆に強い場面だけを待つと、作品9の2で一つの旋律が少しずつ変わる過程が通り過ぎてしまう。この録音は、同じジャンルの中にある違う規模を、一人のピアニストの音で続けて捉えられる。ピアノ一台という編成は変わらなくても、歌を飾る方法や緊張の育て方まで同じではない。
対象はルービンシュタインが1965〜67年にローマで録音した、元の十九曲である。二十一曲を弾いた全集ではない。大半は1965年八〜九月、作品55の2は1967年二月の録音。作品9と15はそれぞれ三曲で、その後は二曲ずつの作品番号が続き、最後に作品72の1が置かれる。単独の有名曲を知っていることと、同じ作品番号の隣まで聴くことは、別の経験を与えてくれる。
覚えた歌が変わる
研究者ミェチスワフ・トマシェフスキは作品9の2を、一つの主題が装飾と音型の変化で展開する曲として説明する。覚えやすい旋律が戻っても、毎回同じ瞬間が再現されるとは限らない。記憶している形と新しく加わる動きの差が、曲を先へ運ぶ。旋律と装飾を本体と付録に分けず、飾り方自体が次の歌の姿を作る関係と捉えられる。馴染みのある曲だからこそ、小さな違いに気づく余地もある。
大きさと長さは違う
作品48の1では別の拡大が起こる。トマシェフスキの説明はコラールのような部分と、その間へ入るオクターヴの力に注目する。一台の鍵盤が歌だけでなく、多くの声が集まるような重さを作れるということだ。ただしこの提供盤で最長の夜想曲ではない。約五分五十五秒のあとには、七分を超える作品48の2が続く。強い印象と実際の時間を同じ尺度で測らないと、隣り合う二曲の対照も面白くなる。
隣の曲を残す意味
十九曲は、知られた旋律だけを集めた短い選集とは違う。作品27や作品62の二曲のように、同じ番号に属する隣人を残している。遅い音楽という大きな括りの中でも、違う調と長さが順に現れる。一人のピアノでこの並びを聴くと、演奏者や編成が次々に変わる代わりに、作品同士の差へ関心が向かう。一曲で夜想曲の全体を定義するより、知っている曲の横で新しく聴こえる曲を探すために、このセットの大きさを使いたい。まとまった曲集であることが、名曲を単独で聴く習慣に別の視点を加えてくれる。作品15の2は四分を少し下回り、作品48の2は七分を超える。同じジャンルの作品を一律の長さの小品として扱えないことも、実際の並びから見えてくる。
曲からたどるアルバム
作品9の2の戻る旋律に加わる装飾と、作品48の1で増す和音の重さを比べたい。
Nocturnes, Op. 9: No. 2 in E-Flat Major
変ホ長調の第二曲で、ここでは約四分三十秒。トマシェフスキの説明の中心は、一つの主題が装飾の変化を通して進むことにある。覚えた旋律が再び現れたとき、戻った事実だけでなく、その周囲の動きがどう変わったかを比べられる。同じ歌を違う表情で語る過程が進行になる。ピアノが歌うという馴染みの説明も、ここでは記憶できる線に細かな変化が積み重なる方法として具体化する。直後には同じ作品番号の第三曲が残る。有名な第二曲を独立した記念品とせず、その隣まで続けて捉えることも、このまとまった十九曲の原構成の中で聴く利点である。
参考資料 · Fryderyk Chopin Institute / Mieczysław Tomaszewski — Op. 9 No. 2Nocturnes, Op. 48: No. 1 in C Minor
ハ短調のこの曲は十三番目で約五分五十五秒。コラールのような和音とオクターヴを指摘するトマシェフスキの説明は、夜想曲という名をそのまま穏やかさに結び付けない入口となる。一台の楽器が歌と大きな重みの両方を担える点が大切だ。音量が増す瞬間だけを頂点として待たず、その前の動きがどう拡大を準備するか考えられる。劇的な規模が、全曲中で最長の演奏時間を意味するわけでもない。次の作品48の2はもっと長い。二曲を並べると、集中した力の印象と実際に時間を占める長さを分けて捉え、同じ作品番号の中に違う広がりを見つけられる。
参考資料 · Fryderyk Chopin Institute / Mieczysław Tomaszewski — Op. 48 No. 1
次に聴く一枚
ツィメルマンのショパンのバラードと舟歌へ進み、旋律と緊張の組み立てが、より大きな一曲の中でどう変わるか比べたい。
Chopin: Ballades & Barcarolle ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Sony Classical — original nineteen-nocturne programme and direct current streaming link · www.sonyclassical.com
- Sony Music Japan — explicitly nineteen nocturnes, SICC-30366–67 · www.sonymusic.co.jp
- Qobuz / Sony — 1999 remaster, nineteen timings and original Rome session dates · www.qobuz.com
- Fryderyk Chopin Institute / Mieczysław Tomaszewski — Op. 9 No. 2 · chopin.nifc.pl
- Fryderyk Chopin Institute / Mieczysław Tomaszewski — Op. 48 No. 1 · chopin.nifc.pl
- Revox / Sony licensed release — RCA Rome, August–September 1965 and February 1967 · revox.com
- Apple Music — current complete Rubinstein nineteen-track programme · music.apple.com