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Songs of Leonard Cohen

フォーク・カントリー / シンガーソングライター・フォーク · 1967

Songs of Leonard Cohen

Leonard Cohen

この一枚を聴く理由

戻ってくるギターの形に、言葉を渡す声のためらいが少しずつ映る。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

ギターが同じ場所へ戻る一方、レナード・コーエンの声は言葉を渡すたびに距離を変える。『Songs of Leonard Cohen』は、すべてを解読してから音を聴く詩集ではない。歌が言葉を遅らせ、もう一度戻らせる、その動きを聴く作品だ。優しい呼びかけにもためらいが残り、後ろに加わる声が孤独を別の角度から照らす。

1967年十二月に出た最初の音盤で、SuzanneからOne of Us Cannot Be Wrongまでの十曲を収める。すでに詩集や小説を発表した作家だったが、この時点で初めて音楽を始めたわけではない。オンタリオ美術館の展示資料は以前のバンド活動と、ジュディ・コリンズが1966年に録音したSuzanneにも触れている。作家から歌手への突然の転身だけで捉えるより、長く重なっていた言葉と音楽が本人のアルバムになったと考えたい。

旋律は言葉の容器ではない

伴奏が繰り返されるからといって、旋律の働きが小さいわけではない。同じ高さに戻る声でも、どの音節にとどまるかで文の重さは変わる。ギターが言葉を待つように聞こえる瞬間と、言葉がその上を通り過ぎる瞬間を分けて聴こう。英語のすべてを理解できなくても、息の入る場所や句の終わりは追える。あとで文章を読むときにも、その速度の記憶が残る。ひとつの言葉が終わった後、伴奏だけが続く短い時間にも耳を置いてみよう。次の声を待つ感覚まで、文字の印象に加わってくる。読み物と歌のどちらかを選ぶ必要はない。

一人の声の周りにあるもの

中心にいるのはコーエンだが、ギター一本の朗読としてだけ覚えるのは惜しい。後ろの声や小さな楽器の動きが、曲ごとに違う空間を作る。短いWinter LadyからThe Stranger Songの長く続く緊張へ進むと、その差を感じやすい。Sisters of Mercyの温かさとSo Long, Marianneの開かれた流れも、一様な暗さには収まらない。落ち着いた態度の中に、どれほど違う表情が入るかを確かめたい。

名前を知った後にも残る歌

実在の人物や場所は手がかりになるが、すべての言葉を説明する鍵ではない。誰かへ向けた声が、今の自分にはどの距離から届くのかを聴くことも大切だ。最後のOne of Us Cannot Be Wrongまで進むと、整った告白だけを集めた作品とは言いにくくなる。十曲の終わりを聴いてからSuzanneへ戻ってみよう。途中を通った優しさや不安のため、よく知る始まりも少し違って響くかもしれない。

曲からたどるアルバム

歌詞を読む前に一度、句の終わりの息とギターの反復だけを追い、その後で文章の印象と比べてみよう。

  1. Suzanne

    繰り返すギターは道を作るが、声を強く急がせない。コーエンが文の終わりにどうとどまるかを聴くと、親しい招きと届ききらない距離が共に感じられる。コリンズはこの音盤に先立つ1966年に曲を録音しており、歌はすでに別の声も通っていた。ここでは書き手自身の発声が中心になる。一度は後ろの声が入る瞬間を、次には主唱がむき出しになるような瞬間を追ってみよう。背景の人物の伝記をすべて知らなくても、その変化は聴ける。伴奏が同じ場所へ戻っても、新しい文がそこに違う重みを置く。その小さな差が、静かな一曲目を繰り返し聴く理由になる。

    参考資料 · Art Gallery of Ontario: Everybody Knows exhibition, archive and early musical activity
  2. So Long, Marianne

    一緒に歌いやすい後半の句は、別れの言葉まで単純にはしない。節からサビへ進むとき、個人的な語りが広い声の空間へ入る変化を聴きたい。ユダヤ博物館の年譜は、イドラ島で出会ったマリアンヌ・イーレンをこの曲の着想源として挙げる。ただし、歌の全場面が出来事そのままの記録という証拠にはならない。二度目はサビの直前に注意し、声が皆で歌える場所へどう近づくかを確かめよう。愛情と離別が同じ拍に乗るところに緊張がある。題名の名前を一つの逸話へ片づけた後にも、声と反復の関係は残る。人物の情報だけでは終わらない歌の存在感がそこにある。

    参考資料 · Jewish Museum: A Crack in Everything exhibition chronology, literary career and Marianne

次に聴く一枚

同じ1967年の『Goodbye and Hello』とは、文学性を順位づけず、言葉の長さと声の動きの結びつきから比べたい。

Goodbye and Hello ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。