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歌は我が命 第1集

日本の音楽 / 昭和歌謡・アイドルポップ · 1967

歌は我が命 第1集

美空ひばり

この一枚を聴く理由

有名な名前をいったん脇に置いて、言葉を短く置くところと、音を残すところへ。同じ声の違う表情から入れる一枚です。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

ひばりの歩みを全部知ってから聴こうとしなくても大丈夫です。「真赤な太陽」の言葉と言葉の間を追い、そのあとで前半の「ひばりの子守唄」に戻ってみてください。一つの音に留まる長さや、次の文句へ進む速さがどう変わるでしょうか。懐かしさがなくても、声と伴奏の距離は自分の耳で確かめられます。誰もが同じ代表曲から感動する必要はありません。大きな名前の解説を読むより先に、もう一度聴きたくなる声の瞬間を一つ見つけてみましょう。

1967年に始まったオリジナル・アルバムのシリーズ、その第一集です。日本コロムビアの作品情報は初発売を1967年5月29日としています。案内している配信の2009年という日付は再発売のもの。同名の楽曲「歌は我が命」は1976年の第十集に収められた曲なので、この第一集の表題曲を探しているつもりで別の録音へ進まないようにしたいところです。シリーズの看板と一曲の名前を分けておくと、曲順も落ち着いて楽しめます。

歌い終わった直後にも耳を残す

次の歌詞を待つかわりに、一つの文句が終わったあとの余白を聴いてみてください。音を長く残すと伴奏が待っているように感じられ、短く切ると次の拍が近くなることもあります。これは歌唱力を採点するための決まりではありません。気に入った箇所に戻って、最初はなめらかに通り過ぎた言葉の中に、どんな区切りがあったかを確かめるだけで十分です。大きな声の瞬間だけを聴きどころにしないことで、一曲の中にいくつもの楽しみが生まれます。

記念盤だからこそ自分の好みで

芸能生活を記念する題名には、過去のヒットをまとめた盤という印象もあります。しかし公式にはオリジナル・アルバムとして案内されています。一曲の知名度だけでなく、この曲順に並んでいることを楽しんでみましょう。ゆったりした歌が今の気分に合わなければ、リズムを追いやすい曲から入ってかまいません。すべてを同じように好きになる必要もありません。敬意を払って遠くから眺めるより、好きな一曲を選ぶほうが、この盤との個人的な関係を作ってくれます。

配信で聴ける範囲も区別する

原盤は十二曲ですが、今回確認したAppleの取得結果は七曲目「あの人の……」を除く十一曲でした。これは元のアルバムが十一曲だったという意味ではありません。別の録音で穴を埋めず、配信上の違いとして区別しています。また短い試聴では、歌の文句が途中で切れることもあります。気になった歌は利用できる外部サービスで先まで聴いてみてください。一度に聴き切るより、二曲を比べて休み、翌日に戻る楽しみ方もあります。完走することより、声のどこに惹かれたのかが残れば十分です。

曲からたどるアルバム

原盤の9曲目と2曲目を比べてみてください。現時点の取得結果は原盤7曲目を除く11曲です。

  1. 真赤な太陽

    長く伸ばす声だけでなく、短い言葉が置かれる間隔にも耳を向けてみてください。ひとつの文句が終わり、次が入るまでの小さな空間に、歌の勢いを感じられるかもしれません。原盤では九曲目なので、この曲だけを選ぶときと、前の歌を経て到着するときでは印象も変わります。今よく知られる歌であることを、そのまま1967年の聴き手全員の反応と考える必要はありません。同じ盤の別の歌と並べ、声と伴奏がどのように動くかを自分で比べてみましょう。思い出の一曲である人も、初めて聴く人も、次に耳を置く場所を一つ変えるだけで、題名を確認する以上の楽しみ方ができます。

    参考資料 · Nippon Columbia: original1967 album and2009 reissue
  2. ひばりの子守唄

    子守唄という題名から、ただ穏やかな背景音楽を想像せず、文句のどこで息が整うかを追ってみてください。原盤の二曲目に置かれたこの歌から入ると、大きな一曲だけで歌手のすべてを紹介する盤ではないことも感じられます。そのあとで「真赤な太陽」に移り、同じ声とリズムの関係を比較してみるのもよい方法です。どちらが優れているかを決める必要はありません。もう一度聴きたい箇所があれば、それを選ぶだけで十分です。世代の記憶を共有していなくても、そんな個人的な選択はできます。記念盤という看板の向こうに、自分に近い一曲を見つけるための入り口にしてみてください。

    参考資料 · Nippon Columbia: original1967 album and2009 reissue

次に聴く一枚

松田聖子の《風立ちぬ》へ。時代の異なる一枚の中で、声の表情がどう組み立てられるかを比べられます。

Kaze Tachinu ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。