ソウル / R&B / ファンク · 1970
Sex Machine
ジェームス・ブラウン
Sex Machine · James Brown
この一枚を聴く理由
音が短く止まると、戻ってくる合奏の重さまで変わって聞こえる。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
旋律より先に、音が止まり、再び重なる場所を覚えよう。Sex Machineではジェームス・ブラウンの短い声がリズムの向きを変え、楽器は同じ形へ戻りながら違う重さを残す。十分を超える冒頭を、一つのサビで要約しにくい理由でもある。長く続く力と、短く切る力が互いを作っている。
1970年の作品だが、一晩の公演を無編集で記録した盤ではない。ウディ・ガスリー・センターの展示解説で、ティム・ローレンスはスタジオ音源へ観客音や残響を加える制作を説明している。実際の1969年オーガスタ公演も含まれる。接続版はユニバーサルの公式CD一覧と同じ15トラック順だ。現場にいるような感覚と、録音がどこで作られたかを分けて聴きたい。
消えた音も覚えておく
一つの反復をつかみ、別の音が休む時にも心の中でその動きを続けよう。合奏が戻る力は、その前の空き場所と関係している。ブラウンの声も、意味を伝える歌だけでなく、短いアクセントとして働く。叫びをすべて公演の即興的な反応だと決めるより、出来上がった音盤のどこへ置かれたかを聴くとよい。繰り返しを変えるために、新しい旋律がいつも必要なわけではない。残る音と消える音を一緒に記憶すれば、次の入りを待つ感覚も変わる。
番号だけでは長さはわからない
15項目あることは、同じ長さの完結した歌が十五曲あるという意味ではない。I Got the Feelin’やLicking Stickは短く過ぎ、冒頭やGive It Up Or Turnit a Looseは長い時間を取る。幾つかを続け、拡大と縮小を経験してみよう。知っている題名が出ても、別のシングルと同じ長さを期待しなくてよい。曲がわかった瞬間より、次の音楽へどう移るかが一枚の形を教えてくれる。短い区切りを飛ばさず、その前後の大きさを覚えたい。曲名の一覧を眺めただけではわからない、音が受け渡される時間がある。次に戻る時にも、その接続を目印にしてみよう。
最後の応答まで残す
後半のバラードや短い断片を経てMother Popcornまで進むと、最初の長いリズムを別の距離から思い返せる。全体を一つの編成による一夜の演奏と呼ばなくても、声と合奏の緊張は聴ける。一方、後の編集盤で観客音なしに出た関連テイクや短いシングルを、この音源と置き換えないようにしたい。ここでは接続する15トラックの配置と長さを基準にする。現場らしさが作られた方法を知ることは、勢いを否定するためでなく、その働きを具体的に確かめるためになる。
曲からたどるアルバム
冒頭の停止と再入を覚え、最後のMother Popcornの応答と比較する。
Get Up I Feel Like Being a Sex Machine
接続盤の冒頭は約十分五十秒続く。短いシングルや後の編集盤を知っていても、同じ題名だから同じ音源と思わないようにしたい。まず低い反復を覚え、短い声が入る時に合奏の力がどこへ向かうかを追おう。歌が休んでも、リズムへの期待は残る。一つの楽器の位置を保つと、すべてを同時に追うより、別の音が抜けて戻る変化を感じやすい。観客がいるような響きも、この盤の作られた表面として理解する必要がある。十分を次のサビ待ちにせず、周囲の動きで同じ反復が違う身振りになる時間として聴きたい。何が消えた時に最も強く次を待つかを覚えておこう。
参考資料 · Apple Music: fifteen tracks, studio/live distinction and1969Augusta track labelsMother Popcorn
最後の音源には、1969年のジョージア州オーガスタ、ベル・オーディトリアム実演というサービス表記がある。その出所を全曲へ広げないことが大切だ。ここでは声と合奏がどれだけ短い間隔で応じるかを追おう。一度はドラムの歩み、次はその上に現れる小さな音を選べば、同じリズムの別の面が聞こえる。前に続いた長い歌や短い断片を覚えていると、終点の密度も違って感じられる。選んだのは約五分四十一秒の音源で、別の公演やシングルではない。聴き終えて冒頭へ戻り、二つの録音の距離と反復を比べてみよう。最後という場所も音の受け取り方を作る。
参考資料 · Apple Music: fifteen tracks, studio/live distinction and1969Augusta track labels
次に聴く一枚
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのStand!と比較し、複数の声の交替と中心の声が合奏を導く方法を聴く。
Stand! ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Universal Music Japan:1970 album and complete fifteen-track programme · www.universal-music.co.jp
- Woody Guthrie Center, Tim Lawrence exhibition guide: studio construction of Sex Machine · woodyguthriecenter.org
- Apple Music: fifteen tracks, studio/live distinction and1969Augusta track labels · music.apple.com