レゲエ・ラテン / アフロビートと西アフリカ · 1984
イミグレ
ユッスー・ンドゥール
Immigrés · Youssou N'Dour
この一枚を聴く理由
四つの長い歌の中で、高く伸びる声とセネガルの多彩な打楽器が異なる場面を作る。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
ユッスー・ンドゥールとシュペール・エトワール・ド・ダカールの『Immigrés』は、四曲で約三十四分を満たす。移民を指す題名は、遠くへ出た人と故郷との関係を思わせるが、音楽は静かな手紙のようにだけ流れるわけではない。高く伸びる声と活発な打楽器、ギター、管、鍵盤が曲ごとに違う動きを作る。ンバラという様式の名前を知る前から、声がどこで空間を広げ、短い音がどこへ入り込むかを聴くことができる。
表題曲から「Pitche Mi」へ進み、最も長い「Taaw」を経て「Badou」が最後を受け持つ。この四曲と同じ並びは、1984年六月の雑誌『Talking Drums』の当時の批評で確認できる。配信の1988年という表示は、その後の再発と分けて考えたい。後年のライヴや短いヒット曲集ではなく、四曲からなるアルバムのプログラムだ。初めの二曲と後の二曲を一組ずつ聴くと、曲数の少なさに比べて構成の変化が大きいことが分かる。一曲の内部で声を追う時間と楽器を聴く時間を分けてみると、次の曲へ移った時の印象も変わる。長さが同じでないこと自体が、聴き方を切り替える合図になる。
太鼓は会話する存在でもある
サバールやタマを含む打楽器は、歌の下で拍を知らせるだけではない。ベースや鍵盤が合奏をつなぐ間にも、鋭く短い音が声の文へ入り、あるいは答える。初めて聴く強調を、西洋の拍では理解できないと断定する必要はない。一つの繰り返す形をつかみ、別の音がどこへ置かれるかを探そう。すべてを同時に数えるより、二つの音の出会いを見つける方が、この合奏へ近づきやすい。
声の高さだけでなく句の長さ
ンドゥールの高音域は強い第一印象を作る。しかし長く残るのは、高さそのものだけではない。大きく伸ばした句から短い言葉へ戻る変化が、楽器の動きと出会って場面を変える。「Pitche Mi」で歌を広げる時間を経て、「Taaw」の長い展開へ入ると、声が合奏を導く方法も一種類ではないと感じられる。声の美しさと複雑な打楽器を別々の見せ場にせず、一緒に聴くことで形が明確になる。
長いTaawの後のBadou
この版の「Taaw」は約十二分、「Badou」は約五分三十五秒で、最後の二曲の大きさはかなり違う。終曲も同じ長さで続くと予想せず、広く展開した歌の後へ小さな枠が置かれる感覚を聴いてみたい。表題曲の移住という主題が、すべての曲に同じ意味を与えるわけでもない。一つの標語を四回繰り返すより、同じバンドが異なる歌の長さや声に合わせて動く。その幅が四曲という形の中に収まっている。
曲からたどるアルバム
冒頭で声と打楽器の応答をつかみ、「Taaw」から「Badou」へ進む際の長さの変化を聴こう。
Immigrés / Bitim Rew
約七分の冒頭曲は、遠くへ出た人と故郷とのつながりをアルバムの入口へ置く。アフリソンの解説は、移住した人々に自分の国との関係を失わないよう呼びかける歌と説明する。その要旨を歌詞の逐語訳や、すべての移住者への規範に広げる必要はない。音楽では長い声と短い打楽器の返事が、違う長さで近づいてくる。歌が高く伸びても、太鼓は背景へ消えない。まず声の一節の始まりと終わりを覚え、次にはその間を通る小さな音を聴いてみよう。社会的な題材と踊る合奏の力を別々にしない時、この曲は説明される対象というより、直接出会える音楽として響き始める。
参考資料 · Afrisson — Immigrés / Bitim rew programme and creditsBadou
最長の「Taaw」の後にある「Badou」は、約五分三十五秒で四曲中最も短い。前の曲の規模をそのまま繰り返さないことが、終わりを作るうえで重要になる。当時の1984年の批評も二曲を続けて比較し、バンドの色彩と強調へ注目していた。前曲の最後の印象を持ったまま、この曲へ入ってみよう。打楽器が一番複雑だと順位をつけるより、声の現れる瞬間と楽器の強調がどう出会うかを聴く方が役に立つ。すべての太鼓を分離して聞く必要はない。一つの声の句と短い返事の関係だけでも、終曲が力をまとめる仕方が分かる。長い演奏の後の短さが、単なる省略とは違うことも感じられる。
参考資料 · Talking Drums, 25 June 1984 — contemporary review of Celluloid CEL6709
次に聴く一枚
オーケストラ・バオバブ『Pirates Choice』と比べると、同じダカールのダンス音楽でもギターとサックスの長い会話への比重が違う。
Soro ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Talking Drums, 25 June 1984 — contemporary review of Celluloid CEL6709 · talkingdrumsmagazine.com
- Afrisson — Immigrés / Bitim rew programme and credits · www.afrisson.com
- Trouser Press — 1984 Celluloid and 1988 Earthworks editions · trouserpress.com
- Apple Music — complete four-track Immigrés · music.apple.com