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ハイドン:パリ交響曲集

クラシック / 古典派 · 1970s

ハイドン:パリ交響曲集

アンタル・ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ

하이든: 파리 교향곡집 · 안탈 도라티 / 필하모니아 헝가리카

この一枚を聴く理由

明瞭なリズムと楽器同士の応答から、六つの交響曲の違いを楽しむ。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

大きな音で始まっても、そのまま威厳を保ち続けるとは限らない。ハイドンの音楽は急に身を軽くし、慣れたはずの句を少し違う表情で返してくる。ドラティとフィルハーモニア・フンガリカの演奏では、その変化を会話として追う聴き方が似合う。旋律だけでなく低音へ耳を移すと、管楽器の応答や小さな休止が流れを動かしていることにも気づく。

パリ交響曲とは、1785〜86年に書かれた第82〜87番の六作品を指す。パリの演奏団体のための作品という意味であり、この録音の場所を示す名前ではない。演奏はドラティのデッカへのハイドン交響曲全集に属し、レーベルは全集の録音事業を1969〜72年としている。接続先の配信には1972年の音源表記があり、別に1995年発売の商品も確認できる。作曲、録音、再発売は別の時間である。その区別をしたうえで、一つの作品が後の演奏を通じて届く面白さを味わいたい。

明瞭さが生む意外性

注目したいのは速さだけでなく、フレーズの終わり方だ。少し止まったり音量が退いたりすると、次の入りが急にはっきりする。弦の線と管の色を別々の役割として捉えれば、同じ主題の再登場も単純な繰り返しではなくなる。形式の名前を覚える前に、誰が問いかけ、誰が答えるかを追ってみよう。明確な枠組みがあるからこそ、その内側で起こる小さな方向転換が楽しく感じられる。

愛称のない作品にも耳を

第82番の「熊」、第83番の「めんどり」、第85番の「王妃」は覚えやすい。ただ、その名から想像する場面だけに音楽を閉じ込める必要はない。第84・86・87番にも同じ時間を使い、冒頭の重さや遅い楽章の呼吸を比べたい。四つの楽章は一つの作品を形作る。気に入った部分が見つかったら前後へ戻り、最初の活気と終楽章の活気がどう違うかを確かめると、六作品それぞれの輪郭が見えてくる。

二十四楽章を少しずつ

接続先は六曲を番号順に並べた全24楽章。全部を一度に聴き通す必要はない。一つの交響曲を選び、ゆっくりした楽章から舞曲へ移るところ、最後に運動感が戻るところを覚えておこう。整った響きは、穏やかな音楽であることと同じではない。秩序が明らかなほど、小さな逸脱がよく届く。次に聴くときには低い声部を中心に追い、その秩序がどこから力を得ているかを探すのもよい。一度目に目立たなかった音が、二度目には旋律の進路を決めていることもある。主役を一つに固定せず、楽器から楽器へ注意を渡してみたい。各楽章の終わりに少し間を置き、次の始まりの感触を覚える方法も役立つ。

曲からたどるアルバム

Apple1452330878の全24楽章。第82番終楽章、第85番第2楽章を入口に、各交響曲全体へ戻りたい。

  1. 交響曲第82番ハ長調 Hob.I:82 — 第4楽章 Finale (Vivace)

    繰り返す低い音型が重みを作り、その上の旋律は軽やかに動く。「熊」の愛称はこの終楽章の響きと結びつくが、動物の動作を順番に描く物語として聴かなくてもよい。低い声部が土台を保つ一方、上の線がどう向きを変えるかを追おう。土台が明確なほど、旋律の小さな曲がり角が耳に残る。これは第82番の第4楽章であり、六つの交響曲集全体の最後ではない。単独で聴いたあとに前の三楽章へ戻ると、重さと身軽さの組み合わせが、作品内の到着点として感じられる。まず低音、次にその上へ入る楽器というふうに焦点を分けるのがおすすめだ。音量の変化も目印になる。

    参考資料 · Apple Music: Dorati Paris24movements
  2. 交響曲第85番変ロ長調 Hob.I:85 — 第2楽章 Romance (Allegretto)

    まず旋律の長さと形を覚え、似た考えが戻ってきたとき、その周りの色や動きを聴こう。よく知る形が残っていても、背景によって表情は変わる。穏やかな連続とフレーズの区切りを、同時に楽しめる楽章だ。「王妃」という名を、特定の人物の感情を説明する確定した物語に変える必要はない。接続先ではディスク2の2曲目、通しでは14番目に当たる。単独で聴いたあと、続くメヌエットまで進むと、旋律に沿って流れていた時間が舞曲の拍へ整えられる違いが分かる。美しい旋律そのものと、交響曲の歩みを調整する役割を一緒に感じたい。伴奏にも耳を残しておこう。

    参考資料 · Apple Music: Dorati Paris24movements

次に聴く一枚

ムジカ・アンティクヮ・ケルンのテレマン『Tafelmusik』へ進み、異なる編成での楽器同士の応答を比べたい。

Telemann: Tafelmusik ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。