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It’s My Way!

フォーク・カントリー / フォーク・リヴァイヴァル · 1964

It’s My Way!

Buffy Sainte-Marie

It's My Way! · Buffy Sainte-Marie

この一枚を聴く理由

震える声と少ない楽器が、社会への問いを聴き手のすぐ近くまで運ぶ。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

ギターは流れを保っているのに、その上の声は急に高くなり、揺れ、言葉を強く押し出す。バフィー・セイントメリーの最初のアルバムでは、そのずれが耳を引く。音をきれいに整えることより、語尾に残る震えまで表現にする歌い方だ。楽器が少ないため、ささやきに近い部分から強い訴えへ移る瞬間が、むき出しのまま届いてくる。

1964年にヴァンガードから発表され、自作曲と伝承曲を含む13曲で構成される。基本は声とアコースティック・ギター。冒頭曲にはアート・デイヴィスのベース、He Lived Alone In Townにはパトリック・スカイのギターが加わるが、大きな編成で歌を包む作品ではない。まず一つの文をどこで止め、どの音を長く残すかに注目したい。背景をすべて知らなくても、歌の中で生じる緊張は感じ取れる。

題材より先に聞こえる声

Now That the Buffalo’s Goneは先住民の土地の問題を、Universal Soldierは戦争に参加する個人の責任を扱う。Cod’ineでは依存と苦痛が、長く残る音や繰り返しによって重さを増す。しかし、どの歌も同じ主張を運ぶための容器ではない。聴き手との距離や言葉の強さが、それぞれ違っている。歌の語り手を、そのまま歌手の私生活と重ねる必要もない。誰にどう語りかける表現なのかを考えると、声の選択が見えてくる。

小さな響きで空気を変える

Cripple Creekでは、口の空間を共鳴に使うマウス・ボウの弾む音が現れる。大きなバンドを呼び込まなくても、音色一つで場面は変わるのだ。後半では、長く物語をたどる歌と短く思いを示す歌が交差する。最後のタイトル曲まで順番に聴けば、苦しみを並べただけの作品ではないと分かる。身体が動く楽しさや、自分の声で進む意志も、このアルバムの表現に含まれている。重い題材だけを手掛かりにすると、その幅を取り逃してしまう。

1964年の反応、その後の保存

1964年4月18日のビルボード評は声の劇的な幅を認める一方、専門的なフォーク番組向けと判断していた。当時の評価と放送上の限界をともに示す記述であり、大衆的な大成功と置き換えるべきではない。米国議会図書館の2015年保存録音リストへの選定は、後年の認定として区別できる。ここで案内する13曲の配信版にある2006年の権利表記も、初出年とは異なる。二度目はギターの流れを基準にし、声がそこから離れる瞬間を追ってみよう。震えは単なる飾りではなく、文の意味を動かす道具として働いている。

曲からたどるアルバム

ギターの流れと、その上で声が止まったり上昇したりする場所を分けて聴く。

  1. Universal Soldier

    短いギターの伴奏の上に、さまざまな兵士の姿が置かれていく。戦争を遠い指導者だけの問題にせず、行動する個人の責任へ問いを向ける歌だ。その考えに全面的に賛成しなくても、同じ旋律が例を重ねていく構造は聴き取れる。まず全体の短さを感じ、次は各文の最後の音がどう置かれるかを追ってみたい。声は大きく震えても、言葉の方向は曖昧にならない。他の歌手による版を先に知った人も、この原アルバムの簡潔な形へ戻ってみよう。大きな合唱や派手な頂点を作らずに、聴き手を問いの内側へ連れていく。その近さが、短い演奏を聴き終えた後にも残る。

    参考資料 · Artist discography: 1964 original programme
  2. Cripple Creek

    弾むような丸い音は、マウス・ボウによるもの。弓形の弦楽器の振動を口の空間で響かせるため、少ない道具でも音色が細かく変わる。バンジョーや電子効果と決めつけず、音の形がふくらむ様子に耳を向けたい。足で一定の拍を取り、その上で響きがどう動くかを追うのもよい。Cod’ineの重さの後で、この短い曲は別の空間を開く。ただ気分を軽くするための挿入ではなく、一人の歌い手が声と小さな楽器で違う場面を作れることを示す演奏だ。身体的な楽しさも、この作品に必要な表情なのである。前後の曲と続けて聴くことで、その役割はいっそう分かりやすい。

    参考資料 · Ace Records: Vanguard reissue and instrumentation

次に聴く一枚

同じ1964年のThe Times They Are A-Changin’と、少ない楽器が異なる語り口をどう支えるか聴き比べたい。

The Times They Are a-Changin' ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。