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Liege & Lief

フォーク・カントリー / ブリティッシュ・フォーク · 1969

Liege & Lief

Fairport Convention

この一枚を聴く理由

古い物語歌と舞曲を電気編成の長さとリズムで組み直し、伝承と新作が同じアルバムで働く方法を聴ける。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

『Liege & Lief』では、古い歌が電気楽器で飾った展示品になっていない。長い物語はバンドが持続する時間へ変わり、歌のない舞曲も流れを前へ進める。フェアポート・コンヴェンションは伝統を保存すると同時に、演奏で形を変える材料として扱う。

中心は1969年の原アルバム8トラック。サンディ・デニーの歌、デイヴ・スウォーブリック、リチャード・トンプソン、サイモン・ニコル、アシュリー・ハッチングス、デイヴ・マタックスの合奏をジョー・ボイドが制作した。リンク先のIsland盤は2002年再発の追加2曲を含む全10曲だが、原作は「Crazy Man Michael」で終わる。後の2曲を最初からあった結末として説明しない。

物語が終わっても演奏は続く

「Matty Groves」は8分を超えるが、長いことを単に歌の節が多いと考えるだけでは足りない。デニーが物語を運ぶ部分と、楽器の動きが前へ出る部分を分けて聴いてみよう。言葉が進むための反復と、その後に演奏が持続する運動は別の役割を持つ。最初から筋の細部をすべて理解しなくても、その違いは追える。歌詞の結末が分かったところで曲を止めず、器楽部分が緊張をどう扱うかまで聴くことが、この録音の大きさを知る入口になる。

舞曲がバンドの言葉を作る

6曲目のメドレーは、長い物語歌の間に置かれた休憩ではない。弦の旋律が動き、リズム隊がそれを支える関係を聴くと、歌詞のない音楽そのものが編成の言葉を作っていると分かる。次の「Tam Lin」まで続け、踊りの運動と物語の推進力がどうつながるかを比べたい。伝承を尊重することは、昔の演奏をそのまま再現することだけを意味しない。何を繰り返し、どこで強調を変え、どの程度の長さを使うかは、このバンドがここで選んだものだ。

新しい歌が両端に置かれる

全曲を作者不詳の伝承曲としてまとめるのも正確ではない。冒頭の「Come All Ye」はデニーとハッチングスの作品で、最後の「Crazy Man Michael」はトンプソンとスウォーブリックの共作だ。新しく書いた歌で両端を作り、その間に伝承の歌や舞曲を置くことで、盤は単なる資料集とは違うまとまりを得る。どれが古くどれが新しいかを耳だけで当てる必要はない。異なる出自の曲が同じ合奏の中でどんな一貫性を持つかを聴こう。まず8曲目で止め、後で追加曲を比べると原作の終わりも明確になる。曲数が増えることと作品の輪郭は、分けて考えられる。両端の新作も大切な手がかりだ。

曲からたどるアルバム

「Matty Groves」の歌の後の器楽部分と6曲目のメドレーを比較し、最初は8曲目で原作を閉じてから追加曲を聴く。

  1. Matty Groves

    3曲目は伝承の物語歌を約8分9秒の合奏へ広げる。ここでのバラッドは、遅い恋愛曲ではなく物語を運ぶ歌という意味だ。最初は筋の細部より、同じ旋律が戻りながら緊張を保つ仕組みを追ってみたい。歌が終わってからの器楽部分まで聴くと、言葉による結末と録音全体の終わりが同じではないことが分かる。物語と楽器の運動は、劇的な力を別の方法で扱う。この伝承には他の版もあるため、唯一の原型とは考えないほうがよい。続く短い「Farewell, Farewell」まで進むと、長い物語の後でアルバムが規模を変える配置も確かめられる。

    参考資料 · Smithsonian Folkways: Matty Groves ballad lineage
  2. Crazy Man Michael

    原アルバムを閉じる8曲目は、リチャード・トンプソンとデイヴ・スウォーブリックの共作。古い民謡のような雰囲気だけで、作者不詳の伝承曲と決めないでほしい。直前の長い「Tam Lin」と続けると、別の大きさの歌へ移って終わる構成が分かる。デニーの句の運びと、それを支える楽器の動きを追い、登場人物や象徴の意味は一つに固定しなくてもよい。最初はここで再生を止めて、結末に残る感触を確かめたい。後から二つの追加録音を聴けば、資料が増えることの価値と、原作の終わり方を区別できる。その順番で聴くことも、この版を理解する手がかりになる。

    参考資料 · Richard Thompson official discography: original eight tracks, credits and two additions

次に聴く一枚

『Bert Jansch』と比べると、伝承と新作を独奏ギターと電気バンドが異なる規模で扱う様子が分かる。

Bert Jansch ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。