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Bert Jansch

フォーク・カントリー / ブリティッシュ・フォーク · 1965

Bert Jansch

Bert Jansch

この一枚を聴く理由

短い器楽と自作の歌が並び、ギターの伴奏と独立した作曲が同じ一枚で働く。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

バート・ヤンシュの1965年のデビュー盤には、1分に満たない「Finches」と4分ほどの「Courting Blues」が共存する。ギターと歌という小さい編成でも、曲の規模は一定ではない。歌を書く人と器楽の演奏者が、一枚の中で場所を分け合っている。

公式の歩みは、借りたギターとオープンリールの録音機で作った作品と説明する。制作環境が簡素でも構想まで単純とは限らない。現行の2015年リマスターは元の15曲をすべて収めるが、「Ramblings」を元の第6曲から第9曲へ移し、その間の「Veronica」「Needle of Death」「Do You Hear Me」を前へ寄せている。ここで追うのは元の曲の集合を持つ再配列版で、初版と同じ曲順やマスターとは主張しない。

小品も一つの完成した形

「Finches」や「Veronica」は、歌が再び入るまでの空白ではない。言葉がなくても、低い弦の動きと上の旋律が曲を組み立てられることを示す。同じ手が弾く音でも、全部が同じ役目を持つわけではない。反復を支える部分と、その上で形を変える部分を分けて追い、もう一度全体として聴いてみよう。短い曲の終わりが明確なら、その短さを未完成のせいにする必要はない。小さな形式が次の歌への期待を変える働きもある。

歌が加える集中の方向

「Needle of Death」は友人バック・ポリーの死を背景にヤンシュが書いた歌だ。その背景を知っても、全員が同じ感情を抱くよう求められているわけではない。文が進む時にギターが何を担うかを聴きたい。短い器楽から移ってきた耳には、言葉がもう一つの道筋を加える。同じ奏者と楽器でも注意の向きは変わり、速さや難しさだけで評価する聴き方では捉えにくい部分が現れる。歌を書く人としての仕事も、指の動きと並んで聴ける場所である。

他の作曲家の器楽で閉じる

最後の「Angie」はデイヴィ・グレアムの作品である。自作曲を中心とするデビュー盤を他人の器楽曲で終えても、作曲と解釈は競合しない。グレアムの名を消して、ヤンシュの代表的な技術だけとして覚えないことが大切だ。「Alice’s Wonderland」や「Casbah」を経て最後へ向かう時も、歌詞の有無は完成度を分ける基準にはならない。物語を支えるギターと、それ自体で曲を導くギターを同じ一枚に置くから、小品と長い歌の均衡が意味を持つ。有名な曲だけを取り出す前に、この幅を確かめたい。曲順の違いは注記と照らし合わせよう。

曲からたどるアルバム

現行5〜7番Finches、Veronica、Needle of Deathを比較し、最後のAngieへ耳を向ける。

  1. Needle of Death

    現行では第7曲だが、元のLPでは第8曲だった歌である。友人の死から生まれた背景は理解の手がかりで、一つの感情を強制する説明ではない。歌の文が進む間に、ギターがどれほど支え、あるいは先へ押すかを追ってみよう。直前の「Veronica」から続けると、独立した器楽と歌詞を受け止める伴奏の違いも具体的になる。すべての音を難度で評価せず、文の終わりをどこで感じるか考えると、作曲家としての面が見えてくる。後年の公演や別の歌手のカバーでなく、ここではデビュー録音を選ぶ。背景を知ることと、演奏の進み方を追うことを両立させたい。

    参考資料 · BMG/estate collection page: Needle of Death context
  2. Angie

    最後の器楽曲はデイヴィ・グレアムの作曲で、ヤンシュの解釈を聴く場所だ。低い動きと上の旋律を別々に追い、次には一つの演奏へ戻してみよう。複数の層が同時に働く印象があっても、それだけで別の奏者の参加を意味するわけではない。歌が始まるのを待たず、器楽そのものが形を完成させる。「Needle of Death」と比べれば、言葉を支える時と独立した曲を導く時の異なる役目が分かる。最終曲なので技巧の付録ではなく、一枚の結末でもある。グレアムの作曲とヤンシュの演奏を区別すれば、影響の歴史と今聴く録音の両方を大切にできる。

    参考資料 · Qobuz/Sanctuary: current reordered fifteen-track edition, writers and durations

次に聴く一枚

ウィリー・ネルソンの『Red Headed Stranger』と、器楽曲がアルバムの規模を調節する方法を比べたい。

Red Headed Stranger ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。