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Hot Fives & Sevens(ホット・ファイヴ/ホット・セヴン録音集)

ジャズ / 初期ジャズとニューオーリンズ · 1925–28

Hot Fives & Sevens(ホット・ファイヴ/ホット・セヴン録音集)

ルイ・アームストロング

Hot Fives & Sevens · Louis Armstrong

この一枚を聴く理由

重なり合う音の中から一本の旋律が前へ出て、また合奏へ戻る。古い録音にも、個人の声と仲間の動きが交互に近づく楽しさがある。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

「West End Blues」の冒頭でトランペットに耳を向けたら、その後にバンドが入ってくる瞬間まで待ってみたい。一人で空間を満たしていた音が、ほかの楽器と出会うことで違う表情を見せる。「Heebie Jeebies」では声も楽器のようにリズムで遊ぶ。ジャズ史の大きな説明から入らなくても、誰が前へ出るのか、その周りで何が動くのかを追えばよい。録音の古い質感に慣れる間にも、次の音を待つ楽しみは見つけられる。

ここでのHot Fives & Sevensは、1925年に一枚として発売されたアルバムを指すものではない。1925〜28年の複数の録音をまとめて紹介しており、現在の編集盤は収録範囲も曲順も異なる。表示の年は録音時期である。長い全集を最初から聴き通す必要はなく、下の二曲を入口にしてよい。同じ曲名でも後年の再録音があるので、外部サービスでは演奏の年代も確かめたい。一枚の決まった構成を知ることより、短い演奏との出会いを重ねるほうが、この項目には合っている。

主役の周りにも耳を向ける

トランペットがよく聞こえるからといって、ほかの音を背景に置いたままにしないでおこう。低い動きを選んで追ったり、覚えやすい旋律の周囲を聴いたりすると、同じ演奏の見え方が変わる。一人に場所が開く瞬間、ソロは技術を見せる時間であるだけでなく、聴き手の注意を集め直す時間にもなる。楽器の名前を全部覚える必要はない。音が込み合う箇所と隙間のできる箇所、その違いから始めればよい。二度目に聴く理由もそこに生まれる。

一人の英雄だけにしない

アームストロングが一人でジャズを作った、という筋書きに縮める必要はない。ピアニストのリル・ハーディン・アームストロングをはじめ、共に演奏する人々もこの音の一部である。ジーン・アンダーソンの研究は録音の成立を音楽家とレコード事業の関係から調べている。聴くときはもっと小さな問いでよい。誰かが前に出たとき、周りは何を続けているだろう。独奏の鮮やかさと合奏の活気を、どちらか一方だけに決めずに味わいたい。

短い一曲を何度か訪れる

復刻の雑音や音色が気になるなら、無理に音量を上げず、楽な大きさで一曲だけ聴いてみる。最初は流れを、次は声やトランペットが休む場所を追う。次の入口が待ち遠しくなれば、それも十分な聴き方である。歴史上の重要性を理解し終えてから楽しむ必要はない。話し方の速さ、声の遊び、楽器が再び集まる感じに、自分に近い入口を探せる。長い時間を確保しなくても、短い録音に戻るたびに注意を向ける先を変えられる。

曲からたどるアルバム

Heebie Jeebiesの声のリズムとWest End Bluesの冒頭を聴き比べたい。配信では編集盤の曲目と録音年代を確認しよう。

  1. Heebie Jeebies

    言葉が音節へ変わるところで、声が拍の間をどう進むか聴いてみる。意味のある文章を使わずに歌うスキャットである。議会図書館のアンダーソンの解説は、1926年の人気とスキャットを広めた役割を記すが、その発明をアームストロング一人に帰してはいない。逸話より先に、実際の言い回しへ耳を向けたい。意味のない音でも、問いや返事、冗談のように感じるだろうか。声が休んだ後も楽器が同じ気分を続けるか確かめる。軽やかな遊びとタイミングに気づけば、初期ジャズを厳粛な歴史資料としてだけ扱わずに済む。短い一節をもう一度聴きたくなること自体が、この音楽との距離を縮めてくれる。

    参考資料 · Gene Anderson: Hot Five and Hot Seven Recordings, Library of Congress guest essay
  2. West End Blues

    冒頭はトランペットだけを追い、合奏が入ったら注意がどこへ移るか感じてみたい。アームストロング・ハウス博物館は録音日を1928年6月28日と記す。今日の名声を、そのまま当時の全聴衆の反応だと思う必要はない。最初の独奏を難しい技の試験として聴くより、その先にどんな場所が開くか待ってみる。力強い出発の緊張は続くのか、別の楽器が現れると呼吸が変わるのか。有名な始まりを確認しただけで止めず、最後まで聴いてから戻ると、冒頭の印象も変わりうる。一人の記念碑ではなく、仲間と分け合う短い時間への招きとして聴くことができる。

    参考資料 · Louis Armstrong House Museum: 1925–1928 timeline

次に聴く一枚

ジェリー・ロール・モートンのRed Hot Peppers Sessionsへ。合奏の組み立てと各楽器の役割を比べると、初期ジャズの景色がさらに広がる。

Red Hot Peppers Sessions ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。