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ソウル・ステーション

ジャズ / ハードバップとブルーノート · 1960

ソウル・ステーション

ハンク・モブレー

Soul Station · Hank Mobley

この一枚を聴く理由

二つのスタンダードで四つの自作曲を囲み、一管の四重奏が異なる動きとブルースの重さを作る。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

『ソウル・ステーション』は管楽器が一つだけという事実から始めたい。モブレーのテナーの横に別の管がないため、二管の合奏主題より、ピアノ、ベース、ドラムとの関係が直接見える。ただし他の三人が静かに独奏を待つ一枚ではない。「This I Dig of You」のドラム独奏のように、前面を別の楽器が担う瞬間もある。四人が役割を分ける演奏と捉えると、柔らかいサックスという説明より具体的な入口になる。

1960年2月7日、ルディ・ヴァン・ゲルダーのスタジオで録音。モブレーにウィントン・ケリーのピアノ、ポール・チェンバースのベース、アート・ブレイキーのドラムが加わる。最初の「Remember」と最後の「If I Should Lose You」はスタンダード、中の四曲はモブレーの作品だ。この六曲を保ち、別セッションや追加曲は含めない。後年の再発商品にあるマスタリング説明を、選択した配信へ自動的に移すこともしない。配置自体が自作と既存曲の関係を考えさせる。

借りた歌で開き、閉じる

冒頭はアーヴィング・バーリンの「Remember」。自作で宣言する代わりに、既存の歌を扱う方法で四重奏を紹介する。四つの自作を経て、またスタンダードで閉じる構成が面白い。借りた曲は自分の音楽がないための代用品ではなく、演奏で個性を示す機会になる。両端を比べてから中へ戻ってもよい。作曲者が変わっても、四人の関係が続くと分かる。

四人を違う条件へ置く

「This I Dig of You」と「Split Feelin’s」の速い動き、「Dig Dis」と表題曲のブルースの性格を分けると、自作も一種類ではない。ケリーが「Dig Dis」の土台を作ることは、リーダーのテナーだけを待たない手掛かりだ。同じ楽器を保ちながら曲の条件を変える。人数が少ないから単純と決めず、誰が出発点を作るかを各曲で見てみよう。二本の管を同時に追わなくてよい分、ピアノとテナーの配置を考える余裕も生まれる。楽器が一つ少ないことを欠落ではなく、関係を見渡す条件として受け取れる。

ドラムが前に出る

「This I Dig of You」のブレイキーの独奏を、テナーが休む時間だけと聴くと四重奏の均衡を見落とす。旋律楽器と打楽器では、前面を担うときに曲を追う方法も変わる。一方、表題曲は約九分の広い範囲を持つ。速い曲の活気と長い曲の持続を別の選択として見ると、題名のソウルを一つのゆっくりした雰囲気にまとめずに済む。同じ編成の中でも、進み方には複数の形がある。

曲からたどるアルバム

「Remember」と「This I Dig of You」を比べ、後者のドラム独奏で役割が変わる地点を考える。

  1. Remember

    バーリンの歌が六曲の入口を作る。テナー奏者のアルバムでも最初は自作ではなく、既にある旋律を自分の四重奏の演奏へ変えることが紹介になる。管楽器はモブレーだけなので、二本目の管の応答を待つ必要はない。代わりにピアノ、ベース、ドラムがテナーと作る全体を考えよう。最初の扱いを覚えて自作曲へ進むと、作者が変わっても四人の関係は続くと分かる。最後の「If I Should Lose You」もスタンダードだ。両端を覚えることで、既存曲の間へ四つの自作を置いた形が見える。親しみある歌は入門用の飾りにとどまらず、アルバムの枠を作る役割を持っている。

    参考資料 · Blue Note: standards framing four originals and Blakey solo feature
  2. This I Dig of You

    二曲目のモブレー作品。ブレイキーのドラム独奏を観察点にすると、サックスのアルバムでも前面の役割が固定されないと分かる。打楽器が出る場面を、歌が消えた空白と考える必要はない。別の動きが進行を担う瞬間だ。「Remember」と比べれば既存曲から自作へ変わると同時に、四重奏の活気の示し方も変わる。速いという一語で終えず、同じ四人の中で責任が移ることを考えたい。後の長い表題曲と比べるときも、時間と活気を一つの尺度にしないほうがよい。リーダーの旋律だけでなく、仲間が前に出る方法も、この一曲を覚える手掛かりになる。

    参考資料 · Blue Note: standards framing four originals and Blakey solo feature

次に聴く一枚

『Moanin’』でバンドを率いるブレイキーと、モブレーの四重奏に参加する姿を比べ、編成によって同じ奏者の役割が変わる様子を聴く。

Moanin' ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。