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Are You Experienced

ロック / サイケデリアとスタジオ実験 · 1967

Are You Experienced

The Jimi Hendrix Experience

この一枚を聴く理由

歌の続きがギターへ渡り、その隙間へドラムが動き出す。三人の関係から聴くデビュー作。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

Purple Hazeのギターは鋭くぶつかるのに、続くヘンドリックスの歌は意外なほど近い。声が途切れると楽器が文の続きを受け取り、その間をドラムが動いていく。『Are You Experienced』は、珍しい音を数えるだけではもったいない。歌と演奏が互いの場所を譲り合う瞬間に耳を向けると、よく知る曲にも違う入口ができる。その交代を一曲ずつ確かめたい。

1967年のこのデビュー作は、ノエル・レディングのベース、ミッチ・ミッチェルのドラムを含むエクスペリエンスの作品だ。チャス・チャンドラーの制作でロンドン録音から生まれたが、世界中に同じ十一曲が届けられたわけではない。英国盤は五月、選曲と順番の異なる米国盤は八月に登場した。ここではPurple Hazeで始まる米国盤の十一曲を中心に聴く。その入口を明確にすると、有名な曲名だけで全体を思い描くことを避けられる。

ギターの後ろへ耳を向ける

レディングとミッチェルを、主役の背景へ押し込めないで聴いてみよう。ベースが戻る場所を作る一方、ドラムはその周囲を細かく分けて動く。Manic Depressionでは、一緒に押し出す箇所と歌の句を迎える箇所を比べたい。三人が同じ形を刻まなくても、流れの方向は共有できる。音色が耳慣れなくても、体を動かす目印はこの関係の中に残っている。ギターから注意を外した一回が、次にギターを聴く楽しさへつながる。

強さだけではできていない

May This Be LoveやThe Wind Cries Maryの余白を聴くと、激しい音だけではこの作品を説明できない。静かな場面でも伴奏と短い旋律の境界は動いている。Fireの凝縮された勢い、Third Stone from the Sunで広がる空間も、それぞれ違う集中を求める。歪みの発明者という大きな言葉を使わなくても、音の表面が変わることで歌への注意まで変化する、その過程に十分な面白さがある。

一度、十一曲目で止める

英国原盤にはPurple Haze、Hey Joe、The Wind Cries Maryがなく、米国原盤にはRed House、Remember、Can You See Meがない。したがって、親しんだ曲順が最初から唯一の形だったとは考えないほうがよい。選んだ拡張盤では米国盤の十一曲の後に六曲が加わる。まずタイトル曲で止めて終わり方を聴き、あとから追加曲へ進んでみよう。多くの曲を知る楽しさと、一つの構成を味わう楽しさは両立する。

曲からたどるアルバム

米国盤の十一曲で、歌が終わった直後にギターとドラムのどちらへ耳が向くかを確かめてみよう。

  1. Purple Haze

    冒頭の衝突を過ぎると、短く明確な歌の枠組みが現れる。荒い音という印象だけでなく、声の一文をギターがどう受け取るかに注目したい。公式の制作回顧によれば、録音と音の追加を重ねて仕上げた曲であり、三人の一度きりの演奏をそのまま収めたものと想像する必要はない。米国盤の入口だが、英国原盤には含まれなかった点も覚えておこう。最初は繰り返すギターの短い形を道しるべにし、次にはそれが戻る直前のドラムを追う。奇妙な音の展示ではなく、分かりやすい構造の中で手触りが変わり続ける歌として聴くと、慣れた冒頭にも動きが戻ってくる。

    参考資料 · Experience Hendrix: 55th-anniversary session account and release schedule
  2. The Wind Cries Mary

    歌の間に置かれる短いギターの旋律を追うと、伴奏とソロをきっぱり分けにくくなる。和音が落ち着いたところから小さな動きが抜け出し、次の声が入れば自然に後ろへ戻る。米国原盤の七曲目であり、英国では原盤の収録曲ではなくシングルとして先に出た。どの順番で聴いているかを意識しながら、二度目はギターの下をつなぐベースにも注意したい。大きな爆発を待たなくても、数音の向かう先が十分な出来事になる。荒々しい音と美しい音という二つの箱だけでヘンドリックスを捉えないための入口だ。静かな表面の内側で、楽器の役割が絶えず動いている。

    参考資料 · Apple Music US: deluxe edition with US programme followed by additional material

次に聴く一枚

『Electric Ladyland』では歌とスタジオの空間がさらに広がる。ここで聴いた楽器の会話を覚えたまま、後の二枚組へ進みたい。

Electric Ladyland ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。