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カーティス

ソウル / R&B / シンガーソングライター・ソウル · 1970

カーティス

カーティス・メイフィールド

Curtis · Curtis Mayfield

この一枚を聴く理由

社会への警告と個人への優しさを、互いに消さずに置いた初のソロ・アルバム。

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収録曲・試聴

日本語編集版

アルバムの物語

『Curtis』の最初の警告を聴いても、全曲が同じ語調で進むとは限らない。

1970年、インプレッションズを離れたメイフィールドが発表した最初のソロ・スタジオ作。すでに作曲と制作を重ねた人の独立であり、新人の出発とは異なる。原作八曲には、地獄と共通の運命を語る冒頭曲だけでなく、「The Makings of You」の愛情や「Move On Up」の励ましもある。社会へ向ける発言と一人へ向ける感情は、互いを無効にしない。一つの標語でまとめると、歌ごとに相手との距離を変えていく過程を失いやすい。

繊細な高音が運ぶ強さ

高い音域とファルセットは、切実な主張を必ずしも大声で伝える必要がないことを示す。グループ時代からの声の性格が、ソロの名義になった途端に消えたわけではない。また、独立したから全部の楽器を一人で演奏したという意味でもない。弦、管、打楽器を含む編曲は、歌の周囲に異なる大きさの表現を用意する。各楽器を特定の感情の記号へ固定せず、本人が直接語りかける時と、合奏がその言葉を広げる時の関係を考えたい。声の細さと内容の強さは矛盾しない。

三曲目と四曲目の距離

「The Other Side of Town」の次に「The Makings of You」、続いて「We the People Who Are Darker Than Blue」が置かれる。親密な歌が公的な関心の間に入る配置だ。その部分を政治的な歌より重要でない休憩と扱う必要はない。どんな生活を守りたいかを感じさせる愛情も、一枚の内容だからだ。語り手をすべて本人の自伝に重ねず、歌の向かう相手の変化を見るとよい。柔らかな曲を除いて強い発言だけを集めれば、原作が持つ対比は小さくなってしまう。

励ましの後にも残る歌

五曲目の「Move On Up」はほぼ九分という長い場所で励ましを広げるが、原作の終わりではない。「Miss Black America」「Wild and Free」を経て「Give It Up」が最後に来る。先の楽観が、後の個人的な感情まで全部解決する順番ではないのだ。原作をたどる際には八曲目で一度結びを感じてから、追加資料へ進みたい。デモや伴奏テイクは興味深い別の記録だが、最初から十七曲だったと考えると、当時選ばれた結末の位置がぼやける。長い代表曲を楽しむことと、一枚の最後まで残すことを併せて試せる。三曲目の歌唱版と追加の伴奏テイクを聴き分ける際にも、原作と資料の違いが役立つ。

曲からたどるアルバム

三曲目の親密な歌から四曲目へ続け、Move On Upの後の原作最後の三曲まで残したい。

  1. Move On Up (Extended Version)

    五曲目で、選択版は約8分55秒。励ましを短い言葉で終えず、長い音楽の時間の中で受け取り直せる形にする。短いシングルに親しんだ人は、まずアルバム項目の規模の違いを分けて考えたい。英国では別のシングルが1971年にチャート入りしており、シングル化されなかったという説明は適切ではない。ここでは原作の位置を保つ長い演奏を選ぶ。反復と演奏が言葉にどんな持続時間を与えるか考えよう。そしてここで止めず、「Miss Black America」「Wild and Free」「Give It Up」へ進めば、励まし以後に加わる別の表情も残せる。

    参考資料 · Apple Music: expanded seventeen-track delivery
  2. The Makings of You

    三曲目の愛の歌で約3分44秒。「The Other Side of Town」と「We the People Who Are Darker Than Blue」の間にある位置が重要だ。公的な発言で記憶されやすい一枚の中で、親密さが別の距離を作る。強い歌の間を和らげる飾りとだけ捉えず、何を大切にするか示す部分として受け取れる。声と編曲を切り離さず、優しい規模でも主張が小さくなるとは限らないと考えたい。拡張版には同名のBacking Track Take 32もあるが、ここでは歌唱を含む原作の三曲目を選ぶ。追加の伴奏資料や別の歌手の解釈が、この場所を代行するわけではない。

    参考資料 · Rhino licensed Qobuz: expanded programme and credits

次に聴く一枚

『Super Fly』へ続き、初ソロ作の個人的・社会的関心が映画と結びつく時の変化を比べたい。

Super Fly ↗
参考資料と編集について

日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。