クラシック / 古典派 · 1986–1993
Haydn: London Symphonies
フランス・ブリュッヘン/18世紀オーケストラ
하이든: 런던 교향곡집 · 프란스 브뤼헨 / 18세기 오케스트라
この一枚を聴く理由
大きな音のあとに残る小さな応答から、ハイドンの意外性を聴き直す。
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収録曲・試聴
日本語編集版
アルバムの物語
強い音が鳴ったあとにも耳を残してみたい。管楽器の短い返事や、軽く戻ってくる弦の動きが、その場面の意味を変えることがある。ブリュッヘンと18世紀オーケストラのロンドン交響曲集は、有名な効果だけを待つのでなく、合奏の重さが移る場所から入れる録音だ。
ロンドン交響曲は第93〜104番の十二作品。この全集の図書館書誌は、1986〜1993年にオランダで行われたライヴ録音と記す。1980年代の一回の演奏ではない。2001年の二巻の再発と、接続先の2002年の大きな選集も分けて考えたい。ここで対象とするのは選集の最後の四枚分、ロンドン十二曲の全48楽章である。
驚きの続きを聴く
突然の強いアクセントだけでなく、そのあと誰が音楽を受け持つかを追ってみよう。全体が退いたところへ短い管の声が入るのか、弦が細い動きを続けるのか。同じ旋律が戻っても、前より近く感じたり、軽く感じたりすることがある。速さを数値で比べなくても、句の最後を閉じる方法には違いが聞こえる。驚きが一度の効果で終わらず、次の文への期待をどう変えるかに注意を置くと、よく知る場所の先にも発見が残る。
愛称の外へも進む
「驚愕」「軍隊」「時計」といった愛称は入口になるが、名前のない交響曲を飛ばす理由にはならない。まず一曲を選び、四つの楽章を続けて聴こう。ゆっくりした導入があるなら、その後の速い部分がどう始まるかを覚えておく。舞曲と終楽章が、先に作った期待をどのように動かすかも面白い。別の日には違う作品の冒頭から入ればよい。長い一覧を一気に片づける課題にせず、それぞれの交響曲の大きさを感じる時間にすると、十二曲は似た音の列ではなくなる。最初の楽章だけで印象を決めず、終楽章までに合奏の重さがどう変わったか振り返りたい。休止のあとに戻る音の距離にも耳を向けよう。
番号は再生位置ではない
この配列は作品番号順ではない。第93番のあとに第102・103番が続き、第94番は次のディスクから始まる。曲の位置だけで選ばず、作品名と楽章を一緒に確認したい。元の大きな選集の前半にはパリ交響曲なども入るが、それらをロンドン十二曲の一部とは扱わない。古い型の楽器を使うことも、昔の聴衆の耳をそのまま再現することとは違う。いま聞こえる短い応答と長い息を比べることが、この演奏へ戻る具体的な理由になる。一つの作品を聴き終えたら、最初に覚えた音がどの楽器だったか思い返そう。次には別の声部を中心にすると、同じ曲の道筋が変わって感じられる。
曲からたどるアルバム
第94番と第101番の第2楽章で、反復の上に生まれる変化を比べる。
Symphony No.94 — II. Andante
静かな旋律と突然の強奏だけを待っていると、その後に続く変化を見落としやすい。冒頭の旋律を覚え、戻ってくる時に伴奏や楽器の色がどう変わるかを追おう。よく知る形と新しい重みが、同時に聞こえてくる。一度は旋律を中心に、次には下で動く音を選ぶと、変化を感じる場所も違ってくる。これは第94番の第2楽章で、元の選集ではディスク11の2曲目、ロンドン部分だけでは14番目に当たる。位置だけでなく作品と楽章名で探したい。次のメヌエットまで続ければ、遅い楽章が残した期待が舞曲へ向かうところも聴ける。驚いた瞬間の先に耳を残そう。
参考資料 · Decca: London Symphonies Vol.1, six works and 2001 reissueSymphony No.101 — II. Andante
「時計」という愛称は繰り返す伴奏へ耳を向けさせるが、機械の描写だけに音楽を閉じ込めたくはない。小さな反復を一つ覚え、その上で旋律が向きや色を変える場所を追おう。響きが軽くなったり強まったりしても、同じ足場の感覚は残るだろうか。選んだ演奏は八分を少し超え、馴染みの枠の中で変化を待つ余裕がある。一度は反復、次にはそこから離れる音を中心に聴けば、同じ楽章が違う速さで進むように感じられる。時計に似ていると気づいた後も、句の長さと楽器の受け渡しを追う楽しみが続く。旋律の戻るところを、その都度目印にしてみたい。
参考資料 · Decca: London Symphonies Vol.2, complementary six works
次に聴く一枚
ドラティのパリ交響曲集へ戻り、異なる作品と演奏での楽器の応答を比べたい。
Haydn: Paris Symphonies ↗参考資料と編集について
日本語の読者に向けて独立して編集した記事です。作品の事実関係は下記の資料を参照し、聴きどころは編集上の解釈として記しています。AIによる編集・検査を実施しており、第三者の読者による実査ではありません。
- Decca: London Symphonies Vol.1, six works and 2001 reissue · www.deccaclassics.com
- Decca: London Symphonies Vol.2, complementary six works · www.deccaclassics.com
- CiNii physical catalogue: complete twelve, 1986–1993 live recordings · cir.nii.ac.jp
- Apple Music: 2002 collection; London programme is discs10–13 only · music.apple.com